16年ぶりに県のトップが変わり、16日に着任されました。
そこでテレビ等ではあまり映りませんが、必要になるのが机上標と呼ばれる机の上に置く名前の記載された標です。
今回は弊社に依頼がありましたので、筆耕させていただきました。
さてこの机上標ですが、木製とプラスチック製の2種類があり、それぞれ筆耕の手順が異なります。せっかくなのでその手順をご紹介いたします。
§木製の場合
1.書いてある文字をサンダーで削り落とします。弊社では大体3回に分けて80→120→240と番手を上げていき、ツルツルな手触りになるまで加工します。
2.職人(彫刻士)がチョークを書く面に塗り、墨が余分に木材に染み込まないようにして、筆耕します。
3.2~3時間ほど乾かした後、余分なチョークを落としニスを塗ります。
4.再度6時間ほど乾燥させたら完成。
§プラスチック製の場合
1.書いてある文字をカミソリやラッカーを使い綺麗に消し、その後水洗いします。
2.職人がエナメルという特殊な塗料を用い、筆耕します。
3.約半日乾燥させて塗料が硬化したら完成。
両者とも乾燥させる時間がかかり、多いときだと工場に机上標が溢れかえる程になり大変ですが、入れ替わりがある3、4月のある意味風物詩みたいになってます。
最近では貼り文字や看板屋が作成するちょっと変わった文字の筆耕が増えてきてますが、やはりきれいな楷書体で書かれた机上標は重厚感があって良いですね。